2010年 01月 07日

ゆき

ゆきが降っている
しんしんと
あるいは
さわさわと
ゆきの声が聴こえる
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手の届くゆきをちょんとつついてみる
かさっ
と、静かな声を立てて落ちる

つまんでみる
つべたい
つままれたゆきは
あっというまにとけてなくなってしもうた

ゆきがすき
ゆきが降るのを見ているのもすき

今、降っている
私が見ているゆき
ゆきになる前はなんだったんだろぅ

きっといっぱいの出会いをもって
ここに降りてきたんだろな
そして
あらゆるものにつべたい感を与える

そしたら木々の枝の蕾もきゅっとひきしまるぢゃぁないか
そしたら春にはよりいっそう可憐な、あるいは美しい花を咲かせることだろう
畑の葱や白菜や大根の上に積もれば
それらには甘みを与える
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このゆき
そうやって多くのものに多くの大切なものを与えて
いつかはとけていってしまうけど
また、姿・形を変えてまた私のところにやってくるんだろな
その時は私もまた私ではなく違う私になっているんだろな

あなたが地中の奥深くにとけてしみこんでいった時には
みみずや小さな虫たち、
木々や草花野菜たち
それらにいのちの根源を与えるだろう

あるいは、あなたは大気の中にとけていって風になるかもしれない
あるいは、光になって虹になるかもしれない
あるいは、流れてゆき、川のせせらぎとなるかもしれない
そして大海へととけこみ、魚と戯れるかもしれない

あなたと私がそんな風に姿形を変えて
もし、出会うことができた時、
あなたがかつてゆきであったことを
私は 忘れているかもしれない

だから
今の
ゆきのいのちを懸命に生きているあなたをしっかりと見つめて

その美しい姿や、
私に微笑みかけてくれるぬくもりの感触、
語らいかけてくれる声を
忘れないように
心に刻みつけておきたい
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また再び出会ったときに 
ゆきであったあなたを感じたいから
ゆきであったあなたを思い出したいから
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by chirumegu | 2010-01-07 22:52 | ありがとう


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