2010年 08月 25日

どっこらしょ

お年寄りのサロンの時とか、敬老会とか、その他お年寄りと関わる際に、
じぃちゃん、ばぁちゃんは、何かをする時、必ずと言っていい程、
「よっこらしょ」「どっこらしょ」
と、いう声を発する。
その後決まって
「『どっこらしょ』言わにゃぁ、何にもでけんゎ」と、仰る。
何にもできんのじゃなくて、それを言う事によって、力がみなぎってくるのではねぇかのぅ。

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ご多分にもれず、うちの「スーパーばぁちゃん」も言うとる。

しかしながら、うちのばぁちゃんのそれは、そんじょそこいらの「どっこらしょ」や「よっこらしょ」とはわけがちがう。
うちのばぁちゃんのそれは、選りすぐりのところの「スーパーどっこらしょ」である。

カーテンを開ける時、音入れの戸をあける時、音入れで気張る時(は、聞いたことがないが)、座る時、立ち上がる時、、時、時ときときとき・・・エンドレス
テーブルの上の煮物のどんぶりを右から左に移動する時でさえも・・・
その時・場所・・・あらゆるニーズに於いて、それは多様にしかも微妙に変化していく。

お、今、ばぁちゃん、このPC部屋の隣の音入れに行ったのだが、その戸をあける時
「やぁぁぁ・・・・」と、囁くように言よった。
これもばぁちゃんの「どっこらしょ」のうちなのだ。
細かく翻訳すると

普段は「やぁぁぁぁ・・・」の後に「こらちょ」が来るはずなのだが、どうも急いでいたらしい。途中で、消滅してしもうたパターンである。
普段はばぁちゃんは「やっこらちゃん」と言うとる。この「やっこらちゃん」は、よそのお方の「よっこらしょ」に充当する。
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先日、「ばぁちゃん、ご飯よ」と、夕飯時に促すと、いつものように
「はぁぁぁ~~ぃ」と、お勝手に「さざえさん」のたらちゃんの如くに登場し、テープルについた。
椅子にどすんと腰かける際に、ばぁちゃんっ手羽・・・つい
「とっこらちゃん」
と発してしもうた。
この「とっこらちゃん」は、「どっこらしょ」が変化したものである。

それをでぶは聞き逃しはしなかった。
まずいパターンじゃった。(;一_一)
予想通り・・・

「意味のないことを言うな!何や『とっこらちゃん』言うのは!」
でぶが問い詰める。
・・・・・
ばぁちゃん、でぶの言葉があんま、聞きとれんかったらしい(;一_一)

「『とっこらちゃん』言うなぁ、どういうことなんか、聞きよるんじゃ!」
怒り気味にでぶが声を荒げて言うも、ばぁちゃん・・・
「はぁ?『とっこらちゃん』ちゃ、何ね?」
「意味のないことを言うな!!」
再び、自分も意味のないことを言うて怒り叫ぶでぶ。。

でぶが、こげに腹を立てても、
ばぁちゃんは、自分が「とっこらちゃん」と、言うたことさえも、気付いていなかったのだ。よって、「とっこらちゃん」の意味など分かろうはずもない。
どうも、ばぁちゃんの「とっこらちゃん」は無意識のうちに、発するように思われる。

この「とっこらちゃん」が、時には、「とっ」が、省かれ
「・・・っこらちょ」になったり、
「・・・っこらちゃん」になったり、
「むっこらちょ」「やっこらし」になったり、
その変化は、さまざまだ。

しかしながら、その変化や、発し方により、ばぁちゃんの気持ちや、「リキ」の入れようを読み取ることができる。
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随分前になるが、今年に入って1月も初旬、
さるお方のお見舞いに一緒に行ったことがあった。

ばぁちゃんは、出無精じゃ。
滅多に、外出をしない。
それが、2時間もかかるところにわざわざ出向いて行く気になったということだけでも、
余程そのお方のことを大切に思っているのだろう…ということが伺える。

病院の駐車場に車を止めて、4階の病室に向かう道すがら、
エレベーターの中だけを除いて、歩く間中、ずぅぅっと、左足を前に出す時に
あの「とっこらちゃん」を呟くように、発していた。
「とっこらちゃぁん」
「とっこらちゃぁん」
「とっこらちゃぁん」
「とっこらちゃぁん、とっこらちゃぁん・・・」と、何度も何度も。

「がんばれよ、うち。もうすぐで!」
「待っとれよ、もうすぐ着くで!」
と、自分に言い聞かせるように、
或いは、病室で待っているお方に心で叫ぶように
ばぁちゃんは「とっこらちゃん」を繰り返す。

なのに・・・
そげに、「とっこらちゃん」を連発し、がんばって歩き、病室に辿り着いたにも関わらず、
ばぁちゃんは、あまり喋らなかった。
病室で待っていたその大切なお方に、自己主張をしなかった。
帰りの車中でも、爆睡しとった。
あまり意味のないお見舞いだったように思われるが、、
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ばぁちゃんにとっては、そこに行くということ自体に意味があったのだと、わしは受け止めた。
そげに大切なお方との共有できるひとときに意味があったのだ。
そのために、ばぁちゃんは、2時間の車中で、爆睡するくらいの披露・・・じゃねぇや、
疲労がおこるほどの並々ならぬ体力と集中力を「とっこらちゃん」に注いだのだ。
最高の「とっこらちゃん」じゃった❤

ばぁちゃんは、87歳。
腰も少し曲がり、足も曲がらず、伸ばせず、上がらず、よくこける。
当たり前のことじゃが、何をやっても若い頃のようにはできない。

でも、今日も
「とっこらちゃん」
「やっこらちゃん」
「やっこらし」
「・・・っこらちゃん」
を繰り返し、自分にできることをやっている。

87歳の今日まで、
降りかかる数々の苦難を
あのお見舞いの時の歩きのように、
「とっこらちゃん」で、乗り越えてきたに違いない
と、密かに思うところのものである。

だから、ばぁちゃんの「とっこらちゃん」は、スーパーなのだ。
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のぅ、でぶ!
ばぁちゃんの「とっこらちゃん」は、あんたには意味は無いかもしれんが、
ばぁちゃんにとっては、生きて行く力の源なんで。。
あ、「お年寄り」と呼ばれる方々にとっての「どっこらしょ」も同等に。

迸る、生きる力
「どっこらしょ」は・・・ええのぅ^^v
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by chirumegu | 2010-08-25 20:51 | 生きとるね | Comments(28)
Commented by 樹の花 at 2010-08-25 22:06 x
ご、ごめんなさい!
私は婆ちゃんがそんなに努力して来てくれたことに気がつかんかった。
何気ない顔してるんだものーー
そしてそんな年寄りを連れて来てくれたちるさんに感謝 !(^^)!
Commented by fruitbox-55 at 2010-08-25 23:22
いいお話じゃね~~
どっこらしょでも とっこらちゃんでもものすご~~く長い間
自分で自分を励ましてきたばぁちゃんの心の声だね^^v
あんまり深刻でなく”とっくらちゃん”くらいの掛け声がいいのかも
Commented by マリン at 2010-08-26 00:26 x
感動と、優しさと、可笑しさとで、涙を流して泣き笑いです。いいばあちゃんと、いいお嫁さんです。

話は飛びますが、今日、知り合いの方が福山の「もりしげ」?に連れて行ってくれました。ちるさんを思い出しました。
Commented by chirumegu at 2010-08-26 13:26
樹の花さん
あ、いや、
いらん気遣いさせてしもて、すみません。
でも、あの時、そんな樹の花さんを見て、
ばぁちゃん、ぼれぇ安心したんですよ^^v
じゃけん、帰りはほっとして、爆睡したんじゃろうと…^m^
わしも安心しましたけど。

って、こんなことしとってええんですか?
今、大ごとの最中じゃろうに…。

で、今日ね、ちびにぃが来るんよ。Kんちゃん連れて…❤
Commented by chirumegu at 2010-08-26 13:29
みみなりさん
じゃろじゃろぉ♪
ばぁちゃんが、見つけた心の声じゃよね^^v

ほんと、気軽に乗り越えられるんかもしれんね。
あんがとm(__)m
Commented by chirumegu at 2010-08-26 13:31
マリンさん
あ、笑うてくれたんじゃ、あんがとm(__)m

で、「もりしげ」行ったんじゃ。
美味しかったじゃろ、コロッケ❤
Commented by mimizu-1001 at 2010-08-26 23:54
僕は「よっこいしょういちさん」と言うことにしていまつ。
子どもたちもマネしまつ。

で、ばぁちゃん、でぶ性なん?
待ってるお方に会うために、一歩一歩ダイエット?
身が痩せる思いで?
Commented by マリン at 2010-08-27 00:09 x
再びおじゃまです

ごめんなさい!「もりせん」でしたm(__)m
Commented at 2010-08-27 00:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by そら at 2010-08-27 09:17 x
コメント欄で樹の花さんの名前をみつけてうれしいです。

かけ声は元気をつけるにはもってこいです。
「とっこらちゃん!」
ひびきがなんとも可愛いですね。
今日からわたしも「とっこらちゃん!」^^v
Commented by takisann2000 at 2010-08-27 12:49
木の花さん入院されていたんですか?
もうお元気になられたのかしら?
スーパーばぁちゃんの、「とっこらちゃん」の掛け声で元気をもらったのですね。

わたしも無意識に「どっこらしょ」と言っていますよ。
「どっこらしょ」 さぁーこれから座りますよ、
「どっこらしょ」 さぁーこれから重いもの持ちますよ
「どっこらしょ」 さぁーこれから金勘定するぞ!(気合入れる程貯金箱に小銭貯まってないよ)

ババくさいと言うなかれ、「どっこらしょ」 さぁーこれから体を動かしますよと脳に言い聞かせないと体が動かないんよ。
「どっこらしょ」 おやつに梨でも食うべぇ。
Commented by npura at 2010-08-27 14:27 x
どっこらしょっと^^v
Commented by chirumegu at 2010-08-27 15:29
みみずさん
えぇ~っとぉ…。
ほうじゃのぅ。。
思い出しました。
そいや、ばぁちゃん、昔は、でぶじゃったです。
でぶにぃの、親じゃけんのぅ^m^
それが今では
>一歩一歩ダイエット・・・ではなく
既に、がりがりにやせ細って、腰も曲がっとります。
そげな身体で、駐車場から病室まで歩くのは、
かなりの労力を要するものと。。
一緒に歩きよって、ばぁちゃんの「とっこらちゃん」が
聞こえてきて、こっちまでリズムに乗せられますた^^v
ええですでぇ~、「とっこらちゃん」

「よっこいしょういちさん」もええですね^^
でも、みみずさん、
「よっこいしょういち」と、言うてもええのに、
「さん」をつけてあげて、優しいのぅ
わしも、今度、言うてみます。
「よっこいしょういちさん」…^^
Commented by chirumegu at 2010-08-27 15:30
マリンさん
あ、ほうじゃった。
わしも、思い出せた。
ここらんが、教えてくれた「もりせん」
ありがとうm(__)m
Commented by chirumegu at 2010-08-27 15:33
鍵コメ2010-08-27 00:13さん
あ、ほうなん?
おめでとう。。すごいね^^
いっぱい頑張って練習したんじゃろな。
で、宇部でもあるんじゃ。
ふぅ~ん、、知らんかった( ..)φメモメモ
来年は、あの子たちも、挑戦すればええのにのぅ。。
Commented by chirumegu at 2010-08-27 15:37
そらちゃん
ほうじゃろ、樹の花さんが、おったら嬉しいじゃろ?
あんがと^^

ほうよねぇ、
「とっこらちゃん」かわぃぃよねぇ^^

そらちゃんが、「とっこらちゃん」言うたら、
どげな響きになるんじゃろぅ。。
聞いてみたいもんじゃ焼き^m^ウシシッ
Commented by chirumegu at 2010-08-27 15:46
ちぃちゃんさん
はい。
樹の花さん、元気になられて、↑ ↑
ネットもできるくらいです。。
ほんとに、よかったです^^

えぇぇ~~っ!
やっぱし、ちぃちゃんさんでも、仰るんですか?
「どっこらしょ」
実は・・・
わしも、言ぃよるんですよ。
つい、出ますよねぇ。
ばぁちゃんの「とっこらちゃん」を聞きながら、
わしも、洗脳されて、
最近では、「・・・っこらちょ」と、
つい、言うとる自分に気づくことがあります。
でも、「どっこらしょ」にも、まだまだ色々な形があるんだと
教えてもらえました。
わしも、今日から、色々な変化を楽しみたいと
思う所存であります。(・◇・ゞ
もっともらしげに言わんでもよろしっ
キック!! ヽ( ・∀・)ノ┌┛Σ(ノ `Д´)ノゲシッ
す、すみま千円m(__)m
Commented by chirumegu at 2010-08-27 15:56
npuraさん
「どっこらしょ」
了解し、たてまつりまする(笑)
深く、深く
有難うございますm(__)m
Commented by koko-ran at 2010-08-27 17:17
スーパーばあちゃん、可愛いなあ。
やっぱただもんじゃない。^^
87歳、今までどれだけの「とっこらちゃん」を乗り越えてこられたんじゃろうね。

樹の花さん、お元気でよかった。!
ちるも元気で。^^v
Commented by sarakosara at 2010-08-27 20:07
ばぁちゃんの、どっこらしょ五段活用、七変化、いいな~♪
とっこらちゃん、とっこらちゃんと
そう言葉にすることで、ご自分の中の色んな気持ちも整うというか
だからお元気でおられるのかもしれないね。
樹の花さんが元気になられて、ばぁちゃんどんなにほっとされたことだろう。
うちの父も最近動きがスロースローになったのよ、
とっこらちゃん薦めてみようっかの^^v
Commented by 歌舞伎好きのまる at 2010-08-28 00:01 x
終わりました(*_*;
義〇さんのええご縁にあいました。
スーパーばあちゃんじゃのう。
大きいのぉ。有難いのぉ。温かいのぉ。
近いうちに(^o^)/
Commented by ONSAI at 2010-08-28 10:40 x
暑~い時期に 心が温かくなりました。(^^)v
「とっこらちゃん」は、おばあちゃんにも ちるさんにも 響き届く言葉ですね。

そういえば、「どっこいしょ」と いうと、身体の部位に 「力入れる準備してねlと
呼びかけることになるから、ぎっくり腰にも なりにくい…と聞いたことが
あります。

自分の身体や回りへの合図 「とっこっらちゃん」…
これで、ちるめぐ家には ぎっくり腰(ギクシャクトラブル)はないんですね。
Commented by chirumegu at 2010-08-28 22:05
ここらん
お久し鰤!!

ほうじゃろ、かわぃかろぅ?^^
で、>ただもんじゃない…
ほうよね、でぶの母じゃけんのぅ^m^ウシシッ
並々ならぬ〇〇〇道が、おありじぇす^^v
ちる家の合言葉・・・分からんじゃろ?
それで、よろし( ̄-  ̄ )←どや顔で、そぶいてみる。
Commented by chirumegu at 2010-08-28 22:25
皿ちゃん
>五段活用、七変化
れ~・れぇ~・れる・られ・れる・らろ
あ、六段活用になってしもた…忘却の彼方へ…いとさびし…
違うか、すまそ、ばかで(^^ゞ

>ご自分の中の色んな気持ちも整うというか
ほうじゃね、それで元気なんかもしれんね。
〇〇道と共にのぅ。

ほんま、樹の花さんが元気になったら
ばぁちゃんも心なしか元気になった気がする。
いつまで経っても、親は親、子は子じゃのぅ^^v

皿子じぃじも、これだけ暑さが続くと、
身体にかなりダメージを受けるんじゃないかのぅ(-公-、)
気をつけてあげてのぅ。
そうそう、「とっこらちゃん」で、
暑さも乗り切ってもろうてつかいm(__)m
Commented by chirumegu at 2010-08-28 22:30
歌舞伎好きのまるちゃん
お疲れちゃん^^
ほうね、義〇さんそちらへ行きなさったんね。
また、えぇ調子で、お話されたんじゃろぅのぅ
目に浮かぶゎ^m^
ほうよね、まるちゃん、
あん時、「とっこらちゃん」を連発しよったんで^^

今日ね、ちびにぃとKんちゃん、、
帰っていったよ。
ちょっとさびしいけど、今度はまるちゃんじゃけんのぅ。
楽しみに、待っちょります^^v
Commented by chirumegu at 2010-08-28 22:40
ONSAIさん
お久し鰤!!②
わし、ばぁちゃんの「とっこらちゃん」の中で、
「とっ」を省いた「…っこらちゃ」が、一番好きなんよ^m^
このぶにが、一番自分に言い聞かせるように言いよんなさるけん。

>身体の部位に 「力入れる準備してね
じゃけん、「とっこらちゃん」が、
身体のあちこちに届いとる気がする。

六つの文字のお名前も、
こげに言いよったら、身体のあちこちに届いたりして…
いや、関係ねぇか(^^ゞ
Commented by トックン at 2010-08-30 20:34 x
「とっこらちゃん」、かわいいね~。
ばぁちゃんもいいし、ひとつひとつその言葉をききわけているちるさんもいい。
いいお話でした。
私も「とっこらちゃん」と言えるかわいいとっくんばぁちゃんになりたいな。
Commented by chirumegu at 2010-08-31 14:18
トックン
お、お、おひさ~~~っ(^O^)/
感激の涙涙(ノДT)アゥゥ(スローモードで)

>ひとつひとつその言葉をききわけているちるさんもいい

うふぅ、ほうかのぅ。。
いや、それほどでもぉ~(クレヨンしんちゃん風に)

ほうじゃね、その時、時の今を大切に
「とっこらちゃん」とか
「よっこいしょういちさん」
言いながら、じっくりとこなしていけば
苦難も乗り越えられるんかもしれんね。
かわぃぃばぁちゃん目指して、
お互いゆっくり行きまひょかぁ^^v
こげな時、関西は、どげに言うんじゃろぅ(ぶつぶつ)
「あんじょうやりやぁ~」・・・違うか(^^ゞ


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