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2012年 05月 26日

入院談 ~番外編

「最終章」じゃことの言うて
これでもう終わりじゃの・・・

と思わせといて、番外編を書いて
フェイントかけてみる( ̄▽ ̄)

てか、
ぶーびー章を書いた後、
しまづた!!
これを書かにゃいけんかったんじゃっ!=( =`д´= ;)⇒
と、わしの計画性の無さにあきれ果て
後悔の渦に溺れ、
しょうかたなしに、「番外編」と題して書いておるしだいで
すみません、わやくそで…(^^ゞ


で、
最後に同室じゃった透析をして苦しげにしよって
食事を喉につまらせ死にそうになったおばぁさんの名前、

やっと思い出した。
82歳のミヤチさんじゃった。

このミヤチさん、
若い頃は産婆さんをしておられ、家が診療所じゃったという。
夜昼なく産気づいた若いお母さんらを診て
何人のやや子を取り上げたか分からんぐらい
忙しぅしとったと。

自らに於いても3人の子を持ち
育てて一人前にしてゆかねばならない。
しにものぐるいで働いた。

それが今では病気になり自分が病院の世話になり
家に帰れば50歳代の娘と二人暮らしで、

「いっつも娘に怒らればぁしよる。」
と、こう仰る。
「自身の娘じゃけね、ひでぇことも言うじゃろぅよ。
じゃが、おばぁさん、家に帰りたかろ?
そうは言うても、本音は待ちよってよね、娘さん。」
と、言うと
「待ちよりゃせんゎ。うちゃぁ、家に帰ってもやっかいもんじゃけ、
ここにおってもやっかいもん、帰ってもやっかいもん。。
ほんま、ええこたぁないよね」
つっぱねられ、
きれいごとは通じんかった(-公-、)

そげに仰る若い頃働き者だったミヤチさんのベッドの頭の上の壁には
ディサービスで撮ったおばぁさんの
誕生日のお祝いの時の満面に笑うた
楽しげな写真が
デカデカと飾られておった。
それとは対照的に違い
ベッドに横たわる病の苦しみに顔を歪めるミヤチさんは、
使い切って捨てられる寸前のぼろきれのように見えた。

ほんま、きれいごとではない。
わしの行く末を見とるようじゃった。
わしもミヤチさんみたげになるに決まっとるんじゃ
ぜっぴ・・・
どぉしよぉっ、
嫌じゃのぅ…=( =`д´= ;)⇒
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よくよく思い起こせば
人生の先輩とも言うべき大好きなしげちゃんが昨年の5月に
病に倒れ入院してからというもの
晩秋の霜月にはS子がすぅを連れ帰り仕事と子守りの日々を送り
そのS子が正月挙句には出産。
いのちの誕生を垣間見ると同時に
大好きなしげちゃんも旅立ち、
次女R子が転職、
次男Nも就職みたげなことが決まり、
産後のS子の世話やすぅの子守りに明け暮れし
今度はわし自身、病に倒れ入院、そして退院。

へぇでからに
わしもてべてべとではあるが仕事に追われ(←意味不明じゃが)
それでも目まぐるしく時は流れ、
息子Kとかなちゃんの結婚。。。
それと並行するように
瀬戸の海を越えたところの愛しいお方が
今まさに死の淵に立たされ
今まさに散ろうとしとる。
更にドラマは続行ちぅ。

人が生まれ、成長して恋をし、仕事を得、結婚、老いを生き、病を得
そして、死・・・
その過程をすべて凝縮した人生の縮図みたげな
この一年間であったよぅな。。

病はわしの経験でもあったが、
人は生まれ、そのいただいたいのちを生き
人生の終結に至るまでの過程を
この境涯は、
幾度となく繰り返してきたであろうか。
廻る廻る。。
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それは、他人事ではない
まさに、このわしの一大事じゃったんやんけ!
老いはまさに今わしの只中にあったんやんけ!
これは分かり切った決まり事であるが、
ともすれば忘れがちになり
てか、
おざなり
てか
わざと…そらし目を向けようとせず
いっちゃん大切なことなのに。


しげちゃんやら、わしん家の子供らやら孫やら
死の淵に立っとるわしの愛しい人やら
入院中のツチハシ翁やらミヤチさんやら
他のおじぃさんおばぁさんに触れさせて貰ぅて


このわが身のいのちが
どこからやってきて
どこに居って
どこに向かって居るのか
一連のお方らが身体ごめぜんぶで
教えてくれたような気がして
で、ちぃとばぁ、安心できた



・・・よぅな




・・・気がする




・・・だけじゃけど




ちゃんちゃんっ♪^m^


老いてやっかいもんになるのが嫌じゃ思いよったが、
しょーがねぇのぅ、
ちっくし老いてやるかぁっ♪
どげに老いてやろぅかのぅ…♪
と、諦めることができた。
暗げに
若さに執着しとったのに・・・
すこぶる明るぅに
老いを受け入れられるようになった
今回の入院で・・・
てか、
1年前からの、
わしに関わってくださったみんなのおかげで、
ありがとう^^

ほうよね、ほうじゃったんよね
「散る桜もまたさくら」じゃったんじゃ。
歯向かわず
力まず
老いのいのちを
歩んで行きゃぁ
ええんじゃゎぃや^^v
散る桜のように。
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じゃけん、
手始めに・・・
もう、、
頭の毛は染めんけんの
今より後は
白髪のわしを生きて行きます。

以前のわしを知っておるお方々で、
今度いつかわしとお会いするお方々・・・

びっくりしんさいよぉ~~っ( ̄-  ̄ )


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これで、入院談は、本当に終わりにします。
如何にいうても
入院談は、
もうええ。
飽きたわぃや( ̄-  ̄ )


長々と、
すみませんでした
そして、
お付き合いくださり
ありがとうございました<(_ _)>
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by chirumegu | 2012-05-26 14:48 | 生きとるね | Comments(18)
2012年 05月 08日

入院談 ~最終章

入院中に出会った多くの方々…
あの方もこの方も
その後どうしよってかのぅ
もう、元気になっておられるじゃろぅのぅ( ̄-  ̄ )←思い出しよる

と、気にしよるが、
中でも最も気になるお方のお一人にツチハシという翁がおる。
ICUにおった10日間で一番目立つ翁じゃった。

前回の記事で、「おじぃさんは、おらぶ」と、書いたが、
この翁もようおらびよった。

「う(ぴー)こが出た!」
から始まり、
「今日は、リハビリの先生来んのんかぃのぅ。」
「リハビリの先生だけじゃ、わしのことを分かってくれるのは。。」
とか
「きれぇな空気が吸いたい きれぇな空気が吸いたい」
ずっとこれの繰り返しの時もあった。
肺を悪くされていたのか、よく痰が出て苦しそうじゃった。
看護師さんに吸引してもらうと
「あぁ楽になった、、、ありがとぅ。げほげほっ」
と、丁寧にお礼を言うておられた。

しかし、えぇ時ばかりではない。
苦しぅて、しんどぅて、夜中に大きな声で看護師さんに
「苦しい、早ぅ痰とってくれ、痰とってくれ、痰とってくれぇ~~っ!」
と、何度もせがみ、困らせることもしばしばじゃった。
そげな時は、
「ツチハシさんっ!他の患者さんは、寝よってんですよっ、
大きな声を出さないでください!!痰を今からとりますから、
静かにしてくださいね!」
看護師さんの中でも最も優しぅて気立てのええまどかちゃんが、
他の患者さんに聞こえぬようにひそひそ声で諭すと
翁は間髪入れず
「うん」
と、まるで小さい子がお母さんの言うことに相づちをうつかのように
急にええ子になる。
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が、時には、
「お~ぃ、きよこ、きよこ、きよこぉ」
と、突然おらぶ。

女の名前かぁ?=( =`д´= ;)⇒

「こっちけぇ~」←「こっち来い」言うことよ^m^

「きよこぉ、
きよこぉ
きよこぉ
早ぅけぇ言うんどぉ
やることがあるんじゃっ!!」

何をやるんじゃろか、じぃさん、ここはICUなのに。。

しばらくこげな連呼が続く。

「きよこ、きよこ、きよこぉ」

きよこがどした言うんならっ、じぃさん!
で、しまいにゃ、

「きよこ」
「きょうこ」
「けいこ」

名前の三段活用かっ(● ´艸`)ププッ
と、思うぐらい変化して、ただの色ぼけかと思うておった。

が、違うとった。。
これは想像なのだが、
おそらく奥さんが病気で、そこに来られない状態か
或いは既に他界しておられているか
いずれにせよ、
寂しぅてずっと会いたがっておったのではなかろうかと。
「きよこ」は妻の名だ、きっと。
きよこが、いつのまにか「けいこ」に変わっていくのが
何かしらかわぃげであった。

で、翁、時には、
てか大抵寝られんことが多いのだが、
おらんで寝られんのか、
寝られんけ、おらぶんか、
よう分からんのだが、
しまいにゃ

「いぃち・・・にぃぃ・・・さぁん・・・しぃぃ・・・ごぉぉ・・・ろぉぉく
しぃち・・・はぁち・・・くぅぅ・・・じぃゆぅぅ・・・
じぃゆぅいぃちぃ・・・・じぃゆぅにぃ・・・」

げっ、、数をかぞえよる
しかも延々と…(;´д` )

わしもその晩、寝付かれんかったんじゃが、
翁が、数えよるのを聞きながら、最初はおかしぅて、
かわゅぅて、、、(● ´艸`)

が、、、

いつのまにか、、、
気が付いたら朝じゃった(´.ω.`) 人(´.ω.`)
その朝は、嬉しぅて、目覚めがよかったゎ^^
ありがと、おかげでよぅ寝られたで、ツチハシさん(゜▽゜人)
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へぇで、ツチハシ翁の「おらび」は、
しんどいために魘されておるのか
それとも寝言なのか、
最後まで分からず、じゃった。。

話は変わるが、
入院したその時から、
患者はみんな

自分の名前、
住所
生年月日
年齢
ここはどこか
の、5項目を1日6回言わされるというきまりがあり
わしも言うておった。

「お名前は?」
「ちるめぐです」
「住所はどちらですか?」
「世羅郡S町K山○番地です」
   ↑   ↑
既にばればれなのにあくまで「S町K山」
でしらを切りとおす( ̄-  ̄ )シラァ~

「生年月日はいつですか?」
「昭和3○年1○月○日です」
「何歳ですか?」
「54歳です」
「ここはどこですか?」
「みつぎ総合病院です」
と、いう風に
コンチもコンチも言わされよった。

そして、このツチハシ翁も言わされておった。

「お名前は?」
「ツチハシ○○」
「生年月日は?」
「昭和○年○月○日」←よう聞き取れんかったし(;一_一)
げっ、わしのじぃさんと同い年じゃ=( =`д´= ;)⇒
「何歳ですか?」
「83歳」
「住所は?」
「広島県御調郡市村大字市(いちむらおおあざいち)」
「ツチハシさん、今は御調郡じゃなしに尾道市よ、
ほぃで、市村じゃなしにみつぎ町で、
大字は言わんのんよ^^」
看護師さんが優しぅに言うと
「あ、間違えた、尾道市みつぎ町市○番地」
翁は、正確に大きな声で答えなさった。
ふぅ~ん、この近くなんじゃ( ..)φメモメモ

それを聞いてわしゃ、益々この翁に親近感を覚えたものであった。
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ある時など
「あ~ぁ、わしゃ、どぅしようかいのぅ。。
金がないかもしれん。
寺の御正忌に参って
帳場に座っとりゃ、寺から『心付け』ないとくれるのに
ここにおったら貯まるどころか金がいるばぁじゃ、
わしゃ、払えんかもしれん。どうしようかいのぅ(-公-、)」
「ほんま、どうしようかいのぅ(-公-、)」

翁がそう落ち込んでおると、すかさず若い看護師さんが、
「大丈夫よね、ツチハシさん、
国がちゃんと払うてくれるよぉね。安心しとき^^v」
「うん」
聞き分けのええツチハシ翁じゃった(● ´艸`)

でも、この会話を聞いて
へぇ~っ!!ツチハシさん…お同行なんじゃ=( =`д´= ;)⇒
と、びっくりじゃった。
病院でしかもICUで、「御正忌」と、いう言葉が聞けるとは思わなんだ。
嬉しさと驚きでいっぱいじゃった^^

しかもツチハシ翁…

「ほんがんじぃまいりてぁぁ、ほんがんじぃまいりてぁぁ、ほんがんじぃまいりてぁぁ、
ほんがんじぃまいりてぁぁ、ほんがんじぃ・・・まいりてぁぁ、ほんがんじぃ…」
このセリフは数え切れんぐらい連呼しよった。

ある時など

「ほんがんじょうじゅ、ほんがんじょうじゅ、ほんがんじょうじゅ、ほんがんじょうじゅ、
ほんがん…ほんがん…じょうじゅ…ほん…」

寝言ではなく、本気で言よった。
そして、ツチハシ翁、
連呼するのが癖らしい。

身体がいよいよしんどぅなってきて、しまいにゃ、

「しんらんしょうにん、しんらんしょうにん、しんらんしょうにん、
しんらんしょうにん、しんらんしょうにん、
・・・しんらん、
しんらん、しんらん…しんらん、
・・・ちゃん…」

親鸞聖人に、「ちゃん」じゃと。。
わしじゃあるまいに=( =`д´= ;)⇒

翁の身体がしんどぅなりゃなるほど
言葉がコアに近づく。。

わしゃ、どげなお方なんじゃろぅと、
この翁の顔が見とうて、見とうてたまらんかった。

が、とうとうお会いできずじまいで退院するはめになってしもうた。
そして、この翁に一連の言葉を連呼せしめた師匠寺というもんは
どこの寺なんじゃろぅと芯から知りとぅなった。。

ぼれぇ最高のご教化やんけっ!=( =`д´= ;)⇒

も、もすかすて
みつぎのこうどうさん?
すげぇゎ=( =`д´= ;)⇒
なんちて(^^ゞ
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退院してからもう1ヶ月以上経つというのに・・・

どぅしよってかのぅ・・・
ツチハシさん。。( ̄▽ ̄)

と、毎日思い廻らすわしであった。

今回の話…
業界用語がほとばしりで
分かりにくかった方もおられたことでしょう。。

す、すみませんでした<(_ _)>
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by chirumegu | 2012-05-08 11:11 | 生きとるね | Comments(24)
2012年 05月 01日

入院談 ~ぶーびー章

病院の集中治療室・ICUは、大方ナースステーションの隣にあるが、
わしが入院していたみつぎ総合病院の集中治療室・ICUは、
ナースステーションを広くとりその中にあった。
そこは空いていただろうという空間に
10台ほど点在させられたベッドはすべてカーテンで仕切られており、
わしは、その一番奥に投げ込まれるようにして寝かせられた。

以前の記事にも書いた通り、そこで10日間過ごしたわけだが、
その間中まるで
救命病棟24時とか言うドラマのキャストの一員になったよな気になっていた
アリエンガ( ̄▽ ̄)
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救急車で運ばれMRIを撮り、その直後に
看護師さんが、
手早く血圧や熱を測り、
わしが来ていたパジャマを手際よく脱がせ
それから院内着に着替えさせ
ハルンバッグをつけてくれた。
その後、なんやらかんやらしてくれたが、
覚えてねぇゎ(;一_一)
覚えとるのは、
わしの目をこじ開けその目に向かって
ペンライトを照らしゆっくりと左右に振り
瞳孔が正常かどうかを調べてくれたということぐらいかの。

「ごめんなさいね、ちるめぐさん。眩しいけど、我慢してぇね」
優しく言いながら覗くその人の目は
じぃっと真剣に見開いてとても美しかった。
頭が、くそ痛かったわしには、まるで天女が降りてきたのかと思えて
この時ばかりは、心地ええ気がした。
名前はよう覚えんかったが、
このべっぴんがいっちゃん最初に会うた看護師さんであった。
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皆さんもご存じであろうが、ICUでは
面会も家族のみで、一人ずつで5分間のみ。
しかもICUに入る専用の胴着とキャップとスリッパをつけて
おまけに手や身体、足に至るまで
アルコールで消毒して入らなければならない。
その胴着とキャップは淡い水色しとった・・・


これを、、、


つけてKやらでぶがつけて入ってきたら・・・


特にキャップ・・・(● ´艸`)ププッ



他の人らがおるし
笑うたらいけんけ、堪えるのにわしゃ苦労したゎぃや
_( ̄▼ ̄)ノ彡☆ばんばん!

あ、いや全然関係なかった<(_ _)>

ICUでは、ぼれぇよぉけの看護師さんがおった。
頭がぼぉーとしとって
何人か数え切れんかったんじゃが、
そのよぉけの看護師さんらが、
座ってぺちゃっとるところを見たことがなかった。
何か知らんが、いっつも動き回っとった。
てかいっつも走りまわっとった。
昼間はもちろん、夜中じゃろぅが四六時中。
ICUの中の患者さんの見回りが終わったら
一般病室の患者さん。
やっと見回りが終わった思うたら
ナースコール。。
で、それで終わりか思うたら
それぞれの患者さんの点滴をやりかえる作業。。

へぇで、日替わり定食みたげに救急患者がやってきて
また、わしみたげにICUに放り込まれる。

こげなけん、看護師さんが足りんのんじゃのぅ。。
分かり切ったことじゃったが、
同じ部屋でその実情をまざまざと見せつけられたよぅな。


コンチもコンチも救急車で運ばれてくる患者さんは
わしとあと2人の同年代のおばさん2人と小学5年生のHかちゃんの
計4人以外は、
何故か75歳以上の後期高齢者のおじぃさんばっかじゃった。
じゃけん、看護師さんらは、必然的に努めて声がでかい。
耳が遠いけんのぅ、、おじいさんら…^m^
何でか知らんけど、おばぁさんよりおじぃさんの方が
圧倒的に多かった。

おじぃさんは、どの人もこの人もさみしがり屋じゃった。

特に夜中は奥さんも帰っていかれるので、たいがい
おらびよる。
「おらぶ」…分かりるぅ^m^
広島弁で「叫ぶ」言うことなんよ。。

おじぃさんは、一人だけじゃのぅて、
仰山おるけん、看護師さんも座る暇もねぇゎね。
でも、どの患者さんにも平等に接してあげよった。
ICUから出て5日以上が過ぎて退院の声が聞こえ始めたごろ
5年生のHかちゃんが退院して代わりに82歳のおばあさんが入ってきた。
このおばあさんは腎臓が悪く入院して1日おきに透析を受けておられた。
透析を受けたその晩は、一晩中唸っておられた。

その日も透析があり、おばあさんは、朝ご飯も抜き、
昼ごはんは透析がずれ込んで遅ぅなって、食べられんかったし、
晩ごはんは透析後の名残りでぼれぇしんどうて就寝前頃になって
ようよう食べる気になったらしぃ。
で、おばあさん、
「食べにゃいけまぁのぅ、、しんでぇが、食べてみるゎ」と、
頑張って食べ始めた。
若ぅてシャキシャキの看護師のオオマエさんが、
「ほんじゃ、私は、他の患者さんのところに行っとるけ、
何かあったらこれを押してぇね」
他の病室から呼ばれてオオマエさんは、
そう言いながらナースコールをおばあさんに渡し
はるか向こうの病室までかけって行った。

し~んと音のする中
カーテン越しに聞こえてくるおばぁさんの食べる音。
かちゃかちゃ
ずぅーこ ずぅーこ
スプーンと食器がすれ合う音やらすする音。

そのうち色んな音が聞こえてきだした。
「ふむ」「ふむ」「ふむ」「うん」「ふんが」
・・・「んぐっ」「むっ」
何か変=( =`д´= ;)⇒

わしもベッドから起き上がりカーテンをはぐり
「どしたん、おばあさん!!もう食べれんのじゃねぇん?」
声をかけたが、おばぁさん、それでもまだひたすらスプーンで口に運んどる。

急いで廊下に出てみるとさっきのオオマエさんが
他の病室に向かって走りよった。
「オオマエさん!!おばあさん、何か変なよ」
すぐにオオマエさんは、来てくれ、おばあさんを看てくれた。

「おばあさん!どしたん、もうこんとに食べたん?」
オオマエさんは、器の中の料理があまりにも早く減っているのに驚く。
「ちょっと口の中見せてみ!」
「うゎっ!!!!どしたんね!中が見れんぐらい詰め込んでからにっ!!」

おばあさん、
もう就寝の時間じゃし、
迷惑かけたらいけんし、
今日は朝から何も食べてないし、
元気つけよ
と、そう色々思うたらしい。
で、いっぱい、いっぱい、いっぱい
早ぅ、早ぅ、早ぅ
と、一生懸命食べようと詰め込んだんじゃろぅのぅ。。

オオマエさんのおばあさんの口への検問はひたすら続く
「うゎっ!!ちょっと春菊のおひたしが噛めてないじゃん
うゎっ!!しいたけも、たけのこもじゃんっ!!
こんとによぅけこの口に入ったねぇっ!」

オオマエさん手羽・・・リアル(;一_一)

「もぅぅっ!!・・・いけんっ!」
「おばあさん、これじゃ、透析をがんばってしても、こんとな食べ方しよったら
意味ないじゃん!!何のために透析するん。
少しずつゆっくり噛んで食べにゃ、死んでしまうよっ!
うちゃぁ、どぅしたらええんね、
おばあさんが、死んだらどうしたらええんねっ!(ノ`A´)ノ ⌒┫」
「あったまきた!ごめん、おばあさん、今から厨房に言うけんね、
美味しぅないけど、ミキサーにかけてどろどろのご飯にしてもらうけ。」
「ちるさん、ありがとう、おばあさん、死にかけよったんよ、ほんまにありがとう!」
そう言いながらおばあさんの食べこぼしや、出したものをきれいに片づけて、
今度はナースステーションに走っていった。

オオマエさん、本気でおばあさんのこと怒りよった。
おばあさんのいのちに本気で向き合ぅとった。
わしゃ、隣のカーテンのベッドで売る売るきた(-公-、)
オオマエさんみたげに生きたいと思うた。

オオマエさんだけじゃなしに、
みつぎ病院の第2病棟の看護師さんは、皆本気じゃったです。

すみません、コメント欄…
また閉じさせていただきます。
でも、今回が最後です。次回は、
開けられると思いますので、よろしくお願いいたします<(_ _)>

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by chirumegu | 2012-05-01 20:29 | 生きとるね